アシハラガニの多さと干潟の広さに感動

〜盤洲干潟 春の自然観察会(2016年)〜



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 「盤洲(ばんず)干潟 春の自然観察会」が2016年5月21日にひらかれました。主催は「小櫃川河口・盤洲干潟を守る連絡会」です。連絡会の御簾納照雄事務局長が案内しました。

 木更津市の小櫃川河口に広がる盤洲干潟(小櫃川河口干潟)は、日本最大級の砂質干潟です。干潮時は2キロ沖まで干潟が現れます。干潟の後背地には43ヘクタールの塩性湿地帯がひろがっています。そこにはヨシが生い茂っています。東京湾でただ1か所、原風景(自然の海岸線)が残されているのです。

 アシ原には、環境省絶滅危惧T種に指定されているキイロホソゴミムシも生息しています。

 2014年は、これまで知られていなかった新種のカニが盤洲干潟に生息していることが発見されました。発見したのは千葉県立中央博物館などの研究チームです。盤洲干潟で発見されたのでバンズマメガニと命名されました。

 御簾納さんはこう説明しました。
 「盤洲干潟には世界でこのへんにしかいないという生き物が2種類いる。キイロホソゴミムシとバンズマメガニだ。盤洲干潟の貴重さを示している」

 こうも話しました。
 「盤洲干潟が県の自然環境保全区域に指定されるよう運動しているが、地元漁協が反対しているため実現していない」

 盤洲干潟をはじめて訪れた人は、アシハラガニの多さや干潟の広さなどに感動していました。「アシハラガニの立派なハサミが印象的だった」「マツナ(塩生植物)を食べてみたらけっこうおいしかった」などの感想が寄せられました。











中州でチゴガニやアシハラガニを観察


干潟をスコップで掘って底生生物を観察



立派なハサミをもつアシハラガニ



ニホンスナモグリもいた





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