たくさんのカニに大喜び
〜盤洲干潟自然観察会〜
(2009年)8月9日、「盤洲(ばんず)干潟 夏の自然観察会」がおこなわれました。主催は小櫃川河口・盤洲干潟を守る連絡会(小関公平代表)です。家族連れなど約30人が参加しました。
日本で唯一の自然干潟
木更津市の小櫃川河口に広がる盤洲干潟(小櫃川河口干潟)は、東京湾でただ1か所、原風景(自然の海岸線)が残されているところです。日本で唯一の自然干潟ともいわれています。干潮時は約2キロ沖まで干潟が現れ、広大な面積をもつ日本最大級の砂質干潟です。
チゴガニ、アシハラガニ、コメツキガニ
最初に、クリーク(水路)を渡り、アシ原やシオクグなどが生い茂っている三角州(中州)に行きました。クリークや三角州には、チゴガニやアシハラガニ、コメツキガニがウジャウジャいました。子どもたちは、こんなにたくさんのカニを見るのははじめてで、大喜びでした。
また、大人の小指の先ほどの小さなチゴガニが盛んに白いハサミを振り、「チゴガニダンス」をしていました。これは、オスがメスをさそっているのだそうです。ハゼの稚魚もたくさん泳ぎ回っていました。
スイカのご馳走も
前浜に着くと、2キロぐらい先まで干潟が干出していました。干潟をスコップで掘り返すとニホンスナモグリ(ヤドカリの仲間)やソトオリガイ(二枚貝)などがでてきました。
ほかに、アラムシロガイ、ホソウミニナ、ヤドカリなどもたくさん発見でき、親子ともども大感激です。
観察会が終わったあとは、連絡会の小関公平代表がおいしい西瓜(すいか)をごちそうしてくれました。非常に暑かったので、とてもおいしく感じられました。
子どもからは、「たくさんのカニを見ることができて、うれしかった」「スナモグリを2匹もつかまえた」「スイカがたいへんおしかった」などという感想が寄せられました。
なお、この時期だけみられるコアジサシの大群を楽しみにしていたのですが、今年はやってくるのが遅いようです。この日はまったく見られませんでした。
たくさんのチゴガニやアシハラガニ、コメツキガニを見て大喜び
アシハラガニの群れ
アシハラガニ
さまざまな生き物を見せてもらった
前浜は2キロぐらい先まで干潟が干出していた
干潟を手で掘るとスナモグリやソトオリガイなどがでてきた
ソトオリガイ
観察会のあとは、おいしい西瓜(すいか)をいただいた
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