国有林の山砂採取は認めるな!

〜「市民の会」が君津市で講演会〜




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 「鬼泪山(きなだやま)国有林の山砂採取を考える市民講座」と題した講演会が11月29日、君津市生涯学習交流センターで開かれました。主催は、「鬼泪山の国有林を守る市民の会」(岩崎二郎代表)です。約70人が参加し、超満員の大盛況でした。

 最初に、「市民の会」事務局の宮則夫さんが、これまでのとりくみを報告しました。鬼泪山国有林山砂採取の不認可を求める署名は8300筆集まっています。「1万筆を目標にしている。なんとしてでも、山砂採取をやめさせるために、ご協力をお願いしたい」と訴えました。

 つづいて、佐久間充さん(元女子栄養大学教授)が、千葉県中西部の山砂採取の現状」というテーマで講演しました。
 佐久間さんは、『ああダンプ街道』『山が消えた』(ともに岩波新書)の著者です。南房総の山々が山砂採取でズタズタにされている現状をヘリから撮影しました。その写真などをふんだんに見せながら、自然破壊のすさまじさを明らかにしてくれました。そして、「これ以上、山砂採取をやらせてはいけない」と訴えました。

 次は、「鬼泪山の地層と水」と題した講演です。「市民の会」の佐々木悠二さんが、鬼泪山周辺の地層や水脈、さらには鬼泪山と雨量の関などを映像を使ってくわしく説明してくれました。佐々木さんは、「もし鬼泪山の104林班と105林班が山砂採取でなくなれば、湧き水に大きな影響がでる可能性が高い。また、雨量も減少する恐れがある」と警鐘を鳴らしました。

 質疑討論では、三番瀬を守る連絡会のメンバーがこう訴えました。
     「三番瀬の埋め立ては2001年に中止されたが、その埋め立てに使う土砂は鬼泪山国有林の104・105林班の山砂が候補にあげられていた。三番瀬では再び、第二東京湾岸道路を三番瀬に通すこととからめ、人工干潟化の構想がもちあがっている。その土砂を鬼泪山国有林からもってくるという疑惑も浮上している。三番瀬の人工干潟化はたいへんな自然破壊である。そこで、みなさんと協力しあい、三番瀬と鬼泪山国有林の両方を守っていきたいと考えている。よろしくお願いします」
 最後に、参加者全員で鬼泪山を守ることの必要性を確認しあいました。












会場はぎっしり超満員




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