〜県自然保護連合など4団体〜
千葉県自然保護連合、プロジェクトとけ、千葉土建一般労働組合主婦の会、八ッ場ダムを考える千葉の会の4団体は2004年2月19日、八ッ場(やんば)ダム計画の「見直し・中止」を国に提言するよう求める要請書を堂本千葉県知事に提出しました。
要請書は、堂本知事が八ッ場ダムを必要な公共工事と表明したことについて、「環境派の知事のご発言に私たち県民は大きな衝撃を受けています」としています。そして、同ダムの総事業費が約2110億円から約4600億円に引き上げられたことにともなう千葉県の負担金倍増承諾を県議会に提案しないことも求めています。
要 請 書 |
2004年2月19日
千葉県知事 堂本暁子 様八ッ場ダム計画に関する要請書
利根川水系の八ッ場ダム計画は、東京・埼玉・千葉・茨城・群馬への都市用水供給と洪水調節を目的に52年前に計画されました。しかし、長年にわたる地元の激しい反対運動の結果、当初の計画どおりには進まず今日に至っております。全国的にも、県営ダム計画の中止を決断する知事は現れてきていますが、国直轄の巨大ダムは見直しのルールが確立されておらず、関連する自治体はただ国の言いなりに分担金を負担し続ける「悪しき連鎖」が断ち切られておりません。
今回、国土交通省は、八ッ場ダムの総事業費を約2110億円から約4600億円に引き上げ、関連自治体の知事に意見照会し、知事は八ッ場ダムを必要な公共工事と表明なさいました。環境派の知事のご発言に私たち県民は大きな衝撃を受けています。千葉県におかれましては、この大幅な引き上げ対して詳細な調査とデータ公開を国に求め、対応されるよう要請します。
ぜひとも、千葉県の水需要の予定や逼迫した財政状況等とも照らし、また、巨大な環境破壊を一方的に群馬県民に押しつけての計画であることを自覚して、計画の「見直し・中止」を国に提言していただきますようお願いいたします。
この春の千葉県議会では、国からの提案をそのまま諒解することのないよう、負担金増額を県議会に求めることをせず、ダムは無駄な公共工事として勇気を持って中止を含めた計画の見直しを表明していただくようお願い申し上げます。
千葉県自然保護連合 代 表 牛野くみ子
プロジェクトとけ 事務局長 川本幸立
千葉土建一般労働組合主婦の会 会 長 首藤フミヱ
八ッ場ダムを考える千葉の会 代 表 鵜沢喜久雄
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