遊水地で探鳥会
〜大柏川第一調節池〜
(2013年)1月11日、市川市の大柏川第一調節池で探鳥会がひらかれました。主催は千葉県野鳥の会です。
この調節池(遊水地)は真間川流域の総合治水対策の一環として整備されました。いざというときは大柏川を流れる洪水の一部を貯留し、下流域の浸水被害を軽減するための施設です。ふだんは緑地公園として一般に開放されています。
緑地の中には、すり鉢状や棚田式の池がいくつもあります。池などには水鳥や小鳥が数多く生息しています。池の間には小道も整備されています。湿地の景観や動植物をみながら散歩や自然観察をすることができるのです。
この日もたくさんの鳥をみることができました。アオサギ、ダイサギ、コサギ、カワセミ、コガモ、オオバン、ツグミ、ホオジロ、カシラダカ、カワラヒワ、カワウ、ユリカモメ、ハクセキレイ、モズ、メジロ、キジバトなどです。
大柏川第一調整池は、自然保護団体の意見を取り入れながら県と市が整備しました。理にかなった治水施設です。利根川の治水対策も、巨大ダム偏重をやめて遊水地を増設するなど、総合治水に転換すべきです。
大柏川第一調節池の鳥を観察
周りの遊歩道から観察
ダイサギ
ホオジロ
ツグミ
調節池には池がいくつもある
大柏川第一調節池
市川市のホームページより
越流堤。いざというときはここから大柏川(手前)の洪水を
調節池(向こう側)に流入させ、下流域の浸水被害を軽減させる
総合治水対策
千葉県のパンフレットより
真間川流域の総合治水計画(流量配分)
千葉県のパンフレットより
★関連ページ
- 治水対策の転換が求められている〜洪水エネルギーの分散など総合治水対策の推進を(中山敏則、2018/10)
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