汚染土埋め立て申請を千葉県が不許可
〔鋸南町〕 町民総ぐるみ運動の成果
鋸南町の採石業者「鋸南開発」が計画する汚染土処理施設をめぐり、千葉県は2020年10月23日、同社が提出した汚染土壌処理業の申請を不許可処分とした。
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鋸南開発は同町下佐久間の約7.2haに汚染土埋め立てを計画し、2015年5月に申請した。
町民は、汚染土の埋め立て中止させるため、町ぐるみの運動をつづけた。350人の町民が参加する町内デモ行進や、450人が参加する県庁前デモなどをくりかえした。同社を相手に操業停止を求めたり、県に操業を許可しないよう求めたりする訴訟も起こす。
県は11月5日、町内で住民説明会を開いた。同社の経理状況に不透明な点があることなどが不許可処分の判断に影響したと説明した。
「鋸南町の環境と子どもを守る会」の金木健治代表はこう述べる。
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「昨年9月の台風15号の被害やコロナ禍に心を痛めるなか、この問題は住民の頭から離れなかった。不許可処分はわれわれにとって喜ばしい結果だ。反対運動が県の決定に影響したことはまちがいない」
汚染土壌埋め立て処理施設を許可しないよう県に訴える鋸南町の人たち=2014年6月11日、県庁前
汚染土処理施設建設予定地に向かって「鋸南開発は観光の町をつぶすな」
と声をあげる参加者=2014年7月19日、鋸南町
450人の町民が参加した県庁前デモ行進=2014年10月15日
★関連ページ
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- 鋸南町汚染土壌埋め立てとの闘い(金木健治、2014/8)
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