「三番瀬」からのメッセ−ジ
千葉の干潟を守る会
本日「常磐新線と沿線の巨大開発を考える12・1県民集会」にご参加の皆さんに私ども千葉県の環境NGO「千葉の干潟を守る会」より心から連帯のご挨拶をお送りします。
私どもは、昨年の堂本知事の埋め立て白紙撤回声明を受けて設置された「三番瀬再生計画検討会議」に参加し、知事の云う「徹底した情報公開と住民参加」により、三番瀬の浅海・干潟を保全し、広大な遊休埋め立て地を内陸湿地として自然に戻し、「ラムサ−ル湿地登録」推進をを要求して、地元はじめ全国の環境NGOと共に奮闘しています。
知事は「千葉モデル」として「計画段階から市民参加の公共工事」で「里海の再生」をと云われますが、明快な「脱埋め立て宣言」は出されていません。今なお60年代の国土・経済政策の反省が語られず、議会、財界などの主流は、埋め立て推進派です。しかし三番瀬に関する市民の公募意見では90%が「海に手をつけるな」でした。私たちはこうした県民の意思と科学的な論理と情報公開を武器にして、2年目に入る検討会議においても、後世に誇れる三番瀬を残すため頑張ります。
本年4月、私たちは、同じく30年前に誕生して以来、市川市内の緑と閑静な住宅地を貫通する外環道路の建設にストップをかけてきた、住民組織「外環反対連絡会」と共に30周年記念行事を祝いました。外環道は三番瀬の海上のジャンクションで第二湾岸道とつながる計画です。この工事が進捗していれば、三番瀬はじめ東京湾臨海部の開発による自然破壊は更に進んでいただろうと云われます。埋め立て反対、自然環境保全と、地域の生活擁護、道路建設反対の海陸連帯の出会いでした。
未曾有の国の財政危機と深刻な経済不況はバブル的乱開発のもたらした結果です。それにもかかわらず今なお、常磐新線と沿線の巨大開発と並んで外環道や第二湾岸も同じ系譜で登場しているのです。「都市再生、自然再生型公共事業」を唱えつつ、オオタカが舞う貴重な森林や優良な農地をつぶし、住民の合意や、採算の見通しもなく、自治体に犠牲をかぶせ強行されています。直ちにこれを中断し、三番瀬と同じく見直しをすべきです。「情報公開と徹底した住民参加」の「千葉モデル」の提唱者である堂本知事に環境NGOとして強く要望します。皆様の運動のいっそうのご発展を願い、連帯のご挨拶とします。
2002年12月1日
千葉の干潟を守る会
代表 大浜 清
★関連ページ
- 破綻必至の巨大開発は見直せ!〜常磐新線と沿線巨大開発を考える12・1県民集会(2002/12/1)
- 常磐新線の実態(金川貴博)
- 常磐新線区画整理を考える(遠藤哲人)
- 決議書(柏北部開発反対大室協議会)
- 千葉県自然保護連合のメッセージ
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