★「常磐新線と沿線巨大開発を考える12・1県民集会」報告資料


決 議 書


柏北部開発反対大室協議会


トップページにもどります
「常磐新線と沿線巨大開発を考える県民集会」にもどります


 常磐新線とその沿線開発は、既に採算性なく、その経済波及効果も期待し得ず、莫大な債務による投資はその負債を増幅させ、民を圧迫し自治財政を疲弊させ、その前途を閉塞させることは明白である。
 しかも、この無謀な計画を推進する者の、誰一人としてその責任を負うことも、負担を荷なうこともない。
 そもそもバブルを前提とするような現状乖離の計画が、何故、今なお見直されることもなく強行されるのか。
 バブルの幻想、未だ断ち切れず、政官業癒着の利権構造体を温存するが為、その場しのぎの延命策に奔走し、弱者を切捨て、腐れきった構造不況を放置拡大し、その結果、今や没落の危機にまで悪化した我が国経済の縮図を、この開発に観る思いがする。

 一体誰の為の開発か。
 断じてここに住み、生活している我々の為でも、民の為でもない。
 水を汚し、大気を汚し、表土を殺し、マネーゲームもどきのこの巨大土木開発は、人が生きるに必要な最も基本的財産である環境を、一部の者の一時的な経済利益の為に破壊して顧みないものであり、その弊害は未来に及び、その損失は計り知れない。
 我々の住むここには、数百年に渡る人々の自然に働きかける農耕が継続されたことによる、人の生活と自然が融和した循環する命の輪の土着環境が形成されており、この共生環境こそ、かけがえのない遺産であり最も価値ある財産である。それは都市化し消失してきたからこそ、その中に環境再生の核として、多様な土着環境の種として継承保全すべきものである。

 我々は、望みもしないこの開発を押しつけられ、破綻の予想される区画整理に無理矢理組み込まれ、5割もの土地を取り上げられ、家屋を移転され、市街化として活用できない土地であるにもかかわらず市街化の高税をかけられ、環境破壊と同様に徹底的な生活破壊を受けることになる。
 座して餌食となり死を待つわけにはいかない。
 今や、事業主体の公団はその存在意義を失い、企業庁は不良債権の山となり、その存続は明日をも知れず、長期に渡る事業の継続など不可能である。
 我々は祖先と子孫を繋ぐ者として、その未来と生活を守る為、この不条理な区画開発に、ありとあらゆる手段をもって断固徹底抗戦することを決議する。
平成14年4月13日

柏北部開発反対大室協議会
会長 半田満雄
他 会員一同




★関連ページ

このページの頭にもどります
「常磐新線と沿線巨大開発を考える県民集会」にもどります

トップページ | 三番瀬 | 産廃・残土 | ニュース | 自然・環境問題 | 房総の自然 |
環境保護団体 | 開発と行財政 | 催し物 | 自然保護連合紹介 | リンク集 |