雨の中、脱原発の集会とデモ
〜福島閣僚会議にあわせて開催〜
(2012年)12月15日、 「さようなら原発世界大集会」と銘打った集会が東京・日比谷公園の野外音楽堂で開かれました。政府と国際原子力機関(IAEA)による「原子力安全に関する福島閣僚会議」に合わせて開かれたものです。
よびかけたのは「さようなら原発一千万人署名市民の会」と「首都圏反原発連合」(反原連)です。1600人が参加しました。
冷たい雨が降る中、呼びかけ人の鎌田慧さん(ルポライター)や内橋克人さん、澤地久枝さんらがあいさつしました。国民投票で90%の反対を得て脱原発を実現したイタリアから環境NGO・レーガンビエンテのモニカ・ゾッペさん、リトアニアから環境NGO・ベローナのアンドレイ・オザロフスキさんもかけつけて、日本国民に脱原発を呼びかけました。
福島からは、ハイロアクション福島原発40年実行委員会の大賀あや子さんが、避難生活の苦悩について涙ながらに訴えました。
鎌田さんは、「自民党は“美しい日本”を盛んに唱えている。しかし、美しい日本を破壊したのは自民党だ。原発は美しい日本を破壊した。そういうことをふまえて選挙に臨まないといけない」と述べ、衆院選で原発推進の政党に投票しないよう呼びかけました。
内橋さんはこう述べました。
「明日(16日)の選挙で私たちは絶望的な現実をみせつけられるかもしれない。けれども、それに負けることなく、あくまでも“原発のない日本”をめざしていかなければならない」
「脱原発の成果は明らかだ。それは、各地の原発で活断層の調査がおこなわれ、活断層がみつかっていることである。もうひとつは、原発がなくても私たちは生きていけるということが証明されたことだ」
「選挙がどのような結果になろうとも、くじけることは許されない。この運動はつづけていかなければならない。心をひとつにして前に進みましょう」
澤地さんは、「命はかけがえのないものだ。しかし、カネとひきかえに命をふみにじるようなことを戦後ずっとやってきた。そのツケが私たちにつきつけられている。明日の選挙は絶対に負けられない」と話しました。
集会後は、「脱原発世界大行進」と称して銀座周辺をデモ行進しました。
日比谷野外音楽堂で開かれた「さようなら原発世界大集会」
呼びかけ人の鎌田慧さん
呼びかけ人の内橋克人さん
法政大学の田中優子教授
ハイロアクション福島原発40年実行委員会の大賀あや子さん
呼びかけ人の澤地久枝さん
話に聞き入る参加者
脱原発を訴え、銀座などを歩く参加者。右から3人目は日本未来の党の嘉田由紀子代表
プラカードを掲げて沿道の市民にアピール
原発反対を音楽に乗せて訴える人たち
打楽器でリズムをとりながらアピールを続けた
東京電力本社(左)に向けてコールするデモ参加者
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