ムダづかいと自然破壊が続く日本は発狂状態


柏ゴルフ場を存続させる会 矢澤正英



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 「柏ゴルフ場を存続させる会」の矢澤正英さんから手紙をいただきましたので紹介します。
 柏ゴルフ場(柏市内)は、ほかのゴルフ場とちがって、会員が原野に樹林を植え、40年にわたって金を払いつづけて緑を守ってきました。ゴルフ場には湧水の沼地があり、貴重な植物や昆虫、小鳥の宝庫ともなっています。しかし、そこが常磐新線沿線開発区域に含まれ、三井不動産が一方的に売却・閉鎖することをきめたので、会員は存続運動を進めています。





 地球の将来、人類の将来、日本の将来を予想すると、自然保護連合の活動は地球と人類の救済になります。
 ところで私は、今年も7月からアイルランド、スコットランド、イングランドに行きます。私は、以前から現地の友人と交流を深めております。彼らの日本観は、富士山が美しい、山も河もきれいで安心して水が飲める国、そして日本人は勤勉で質素で礼儀正しく親切である、原爆投下で敗れても立派に立ち直った日本人は偉い、とベタボメです。これは、1950年代〜60年代初期の来日イメージなのです。しかし、彼らを現在の日本へ招待すると、幻滅と失望で夢が破れるのは明らかです。したがって、私の方から毎年、彼地へ出向くわけです。
 10余年前の日本は、急増した富で有頂天になり、官民共々自分を見失い、無駄づかいの限りをつくしました。世界一の贅沢をし、美しい自然を破壊し、物質至上主義で大量生産・大量消費で日本列島をゴミだらけにしてしまいました。にわか成金の時、財政再建問題を先送りしてしまいました。しかも、ありあまった大金を博打でスッテンテンにし、900兆円も貧乏になってしまいました。実にわびしい昨今です。一億総懺悔の自己喪失状態と思いきや、あいかわらず巨大開発を押し進めています。常磐新線沿線開発はその典型です。県も市も発狂状態です。先の千葉県知事選で、三井の走狗であった沼田派が落選後退したのがせめての救いです。
 一度頂点を極めた国が衰退すると、二度と興隆しないという歴史的事実があります。日本は経済的に頂点を極め、その軽薄さで自爆してしまいました。愚か者が頂点に立つと国が滅びる。これが、財政破綻日本の今日の姿です。
 愛国・軍国少年であった私は68歳になりました。アメリカは博打国家です。長続きしません。アメリカと決別して自立国家になるべきです。それ以外に日本の再生はありません。

(2001年6月)





柏ゴルフ場



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