千葉県内の野鳥観察地案内
千葉県野鳥の会 (写真・宮崎武興)
フィールドでは、生き物の生活を脅かさないよう、マナーを守って観察をしましょう。
また、ゴミは持ち帰りましょう。
千葉県野鳥の会では、県内県外で年間80回以上の観察会を行っています。鳥をはじめとする
生き物が好きな仲間がお待ちしています。あなたも仲間になりませんか。
1 座生沼(ざおうぬま)/清水公園(しみずこうえん)
場所:野田市
交通:東武線清水公園駅下車10分。
園内には常緑広葉樹の木立があり、小鳥類が観察できる。また桜の名所でもある。
冬はアカハラやシロハラ、時にはトラツグミが地面で採餌する姿が観察できる。9月の初旬には、渡り途中のツツドリが桜の木の毛虫を食べに寄る姿も見られる。
公園の西から江戸川の土手までの間は、かつては湿地が広がり、カモ類や渡り途中の鳥達が多く見られ、トンボなどの昆虫もたくさん見られたが、宅地化が進み、湿地の面積もだいぶ減ってしまった。しかし、冬にはマガモ、カルガモ、ハシビロガモ、コガモ、ヨシガモなどの姿が見られるし、シギ・チドリも訪れる。
2 手賀沼(てがぬま)
場所:我孫子市と沼南町の境界に位置する。
交通:常磐線我孫子駅東口よりバス7分 市役所前下車。
手賀沼は、中央の手賀大橋を境に、西方を上沼、東方を下沼と呼んでいる。
冬期はカモ類が多数飛来する。上沼にはオカヨシガモが多く、下沼にはミコアイサとマガモが多い。「我孫子市の鳥」となっているオオバンとバンは、四季を通じて全域で見られる。
上沼に注ぐ大津川の河口干潟で、春秋の渡りの季節にコチドリ、タシギなどシギ・チドリが見られる。
下沼の沼南町側水田では、春はムナグロ、アマサギが楽しめる。
沼に広がるアシ原では、冬はオオジュリン、夏はオオヨシキリ、ヨシゴイが観察できる。
3 印旛沼(いんばぬま)
場所:佐倉市、成田市ほか
交通:西沼へは京成臼井駅より徒歩20分。
北沼へは京成成田駅から千葉交通バス甚兵衛行きで終点下車。
春から夏にかけてのヨシゴイ、オオヨシキリをはじめ、旅鳥のシギ・チドリ類に加え、冬鳥のマガモ、ヨシガモ、ヒドリガモ、ホオジロガモ、トモエガモなどのカモ類のほか、チュウヒ、オオタカ、ハヤブサなどの猛禽類も時々観察され、沼周辺に飛び交う数多くの鳥を四季を通じて満喫できる。
年数回、探鳥会あり。
4 北方遊水池(ぼっけゆうすいち)/大町自然公園(おおまちしぜんこうえん)
場所:市川市
交通:JR本八幡駅、京成八幡駅より動植物園行きバス乗車。
北方遊水池は農協本店前下車。大町自然公園は終点まで。
大町には駐車場有り。
北方遊水池は16ヘクタールの内陸湿地で、現在、調整池工事が行われている。
冬はカイツブリ、アオサギ、コガモ、ユリカモメ、クイナ、バンなど。チョウゲンポウ、キセキレイ、セグロセキレイ、ホオジロなども。
冬はカイツブリ、アオサギ、コガモ、ユリカモメ、クイナ、バンなど。チョウゲンポウ、キセキレイ、セグロセキレイ、ホオジロなども。
大町自然公園は、斜面林と湧き水、水路、他、ヨシ原、ハンノキ林の谷津谷で、カイツブリ、オカヨシガモ、渡り時期はサシバ、カッコウ、オオルリ、べニマシコ、冬はヤマシギ、アカゲラ、キセキレイ、ミソサザイ、ルリビタキ、トラツグミ、キクイタダキなどもやって来る。カワセミにも会えるはず。
5 新浜(しんはま)
場所:市川市
交通:営団地下鉄東西線行徳駅より徒歩。
行徳保護区(56ヘクタール)は新浜を守る会などの運動でできた。行徳野鳥観察舎友の会などの運動「よみがえれ新浜」で大きな池ができ、昔の姿がよみがえった。サギ、カモ、カワウ、アシ原の小鳥など。
江戸川放水路は、干潟のシギ・チドリなどやカモ類、カモメなど四季を通して楽しめる。
毎月第二日曜日に定例探鳥会を開催
(地下鉄東西線行徳駅に午前10時集合)
6 三番瀬(さんばんぜ)
場所:船橋市・市川市
交通:JR船橋駅南口より京成バス船橋海浜公園行きバス乗車、終点下車。
あるいは、JR二俣新町よりバスまたは徒歩。
三番瀬は、東京湾に残された干潟と浅瀬(1200ヘクタール)。
冬は大群のスズガモ、夏はコアジサシ。シギ・チドは四季を通じて見ることができる。カニや貝やゴカイなど干潟の生き物も観察できる。干潟を歩く場合は長靴が必要。
毎月第1日曜日に定例探鳥会
船橋海浜公園バス停に午前10時集合
7 谷津干潟(やつひかた)
場所:習志野市
交通:JR京葉線南船橋から徒歩10分。
または、JR津田沼駅南口から新習志野駅行きか幕張本郷行きの
京成バスで津田沼高校前下車、徒歩すぐ。
谷津干潟は、埋め立てをまぬがれた貴重な干潟で、ラムサール条約の登録湿地になっている。干潟の周囲は公園として整備されており、南側には観察センターがあり、初心者の方でも安心して楽しめる。水鳥を見るには、最適の場所。
冬の間はハマシギやユリカモメの大群、セイタカシギ、カモの仲間、夏はカルガモの親子やサギ類、コアジサシなどが見られる。
とくにお薦めの季節は、シギ・チドリが多く見られる、ゴールデンウィークの頃と8月から9月にかけて。干潮時に出かけるのがポイントだ。
毎月第3日曜日に定例探鳥会
津田沼高校前バス停に午前10時集合
8 花見川(はなみがわ)
場所:千葉市
交通:京成八千代台駅東口から花見川団地行きバス8分、中央公園下車。
バス停から徒歩10分で花島観音を経て花見川へ至る。川沿いは花島橋を渡り、対岸のサイクリング道路を上流へ歩く。
都市化が進み毎年環境は悪くなるが、それでも年間60種類程度は観察され、千葉市で有数の鳥の宝庫。
鳥は、春にはウグイス、ホオジロ、カイツブリなどが、冬にはシメ、アオジ、アカハラ、シロハラ、コガモなどが楽しめる。
近年は、オオタカがほぼ毎年観察されている。また、カワセミ、バン、シジュウカラは通年見ることができる。最近、カワウの増加が著しい。
毎月第4日曜日に定例探鳥会
花見川団地中央公園前バス停に午前9時30分集合
9 多古(たこ)/八日市場湿地(ようかいちばしっち)
場所:八日市場市、多古町 交通:JR成田駅からJRバス八日市場行、千葉交通バス山倉行きで、高根下車。 車の場合は栗山川沿いに南へ、借当川との合流点左岸下流にヨシ原の湿地 がある。車は堤の肩に止められる。
広い水田地帯にあり、川沿いのアスファルトの小道と農道からなるコースは、ゆっくり歩いて2時間で回れる。
春(4月下旬〜5月中旬)はムナグロ、キョウジョシギ、チュウシャクシギなどのシギが周りの水田に飛来する。夏は、オオヨシキリ、セッカ、サギ類、カワセミなど。冬は、カシラダカ、アオジ、ホオジロ、オオジュリンなどの小鳥類とタシギ、カルガモ、カイツブリなどが見られる。
ここは、春と秋の渡りの時期にときどき珍鳥が見られるポイントとして知られている。
10 夏目の堰(なつめのせき)
場所:東圧町
交通:JR総武本線旭駅または飯岡駅からタクシーで15分。
周囲1キロほどの小さな池であるが、冬には数千羽のカモ類が渡ってくる。最も多いのはマガモで、野生の姿を近い距離で観察できる。ほかにコガモ、オナガガモ、オカヨシガモなど10種類ほどが渡来する。台地の上は東庄県民の森となっており、観察路も整備され、林の小鳥が観察できる。
冬にはアカハラ、シロハラ、ルリピタキ、マヒワ、シメなどをよく見かけ、ノスリ、オオタカなどの夕力類も姿を見せる。
11 笹川(ささがわ)
場所:東庄町、小見川町
交通:JR成田線笹川駅下車徒歩15分。
利根川の河川敷に広がるヨシ原では、春から夏にかけてはコジュリン、オオセッカ、コヨシキリ、オオヨシキリ、セッカなどが多数繁殖しており、堤防の上からじっくりと観察できる。夏の終わりにはショウドウツバメの群れも渡ってくる。冬にはオオジュリン、ホオジロ、カシラダカなどが多く、チュウヒなどのタカ類も姿を見せる。
河口堰周辺にはユリカモメ、ウミネコなどのカモメ類やアオサギが多い。
12 銚子漁港(ちょうしぎょこう)
場所:銚子市
交通:JR成田線と総武本線の銚子駅下車、徒歩15分。
銚子駅からまっすぐ歩くと漁港に着く。
冬は防波堤にカモメたちがびっしりと休んでいる。ユリカモメ、ウミネコ、ミツユビカモメ、セグロカモメ、オオセグロカモメ、シロカモメ、ワシカモメなど、年によっては非常に珍しい種が混じっているときもある。
堤防にはウミウやヒメウが休む姿も見られる。堤防の向こうの岩場にはシノリガモが上陸している。
さらに足をのばして第二漁港まで行くと、カイツブリの仲間やカモたちも見られる。周囲の海上は海洋性のカモ類が見られる。
風が強く、防寒の準備が必要である。
冬は防波堤にカモメたちがびっしりと休んでいる。ユリカモメ、ウミネコ、ミツユビカモメ、セグロカモメ、オオセグロカモメ、シロカモメ、ワシカモメなど、年によっては非常に珍しい種が混じっているときもある。
堤防にはウミウやヒメウが休む姿も見られる。堤防の向こうの岩場にはシノリガモが上陸している。
さらに足をのばして第二漁港まで行くと、カイツブリの仲間やカモたちも見られる。周囲の海上は海洋性のカモ類が見られる。
風が強く、防寒の準備が必要である。
13 山倉ダム(やまくらだむ)/子供の国(こどものくに)
場所:市原市
交通:小湊鉄道海士有木(あまありき)下車徒歩20分。
ダム内へは立入禁止であるが、周回する道路があるので、徒歩か車を利用しての探鳥ができる。
探鳥適期は冬である。ダム内ではカモ類、サギ類、カイツブリ類など。周囲の林では小鳥が楽しめる。
ダムの北側になる市原緑高校側の岸辺、南側のダムにかかる橋の周囲、西側になる国道側の岸辺が、探鳥には良い。
この近辺では、市原市五井から五所にかけて広がる水田地帯で、春のシギ・チドリ類の群、冬のタゲリなどの群が見られる。
14 小櫃川河口干潟(おびつがわかこうひがた)
場所:木更津市
交通:JR木更津駅西口から金田中島行きで高須、畔戸(くろと)下車。
またはJR巌根(いわね)駅から徒歩20分。
日本一広い砂質干潟で、アシ原や潟池がある。干潟を歩いて観察するので、長靴が必要である。
足下の干潟では、アサリ、シオフキ、バカガイ、マテガイがとれ、ウミニナがたくさん生息している。
チゴガニのダンスが見られたり、マメコブシガニ、ヤマトオサガニなどカニも豊富である。
シギやチドリ、コアジサシなどたくさんの水鳥が四季を通じて観察できる。
15 富津(ふっつ)
場所:富津市
交通:内房線青堀駅
「市民ふれあい公園」の南側にある曽根新田は、夏期にセイタカシギが多数生息し、コロニーとなって繁殖している。ほかに、シギ・チドリ類、サギ、カモメ、コガモなど。
富津火力発電所に隣接する終末処理場の池には、冬はスズガモの大群が見られ、チュウヒ、チョウゲンボウもよく来ている。
富津潮干狩り場は、シギ・チドリ類。杭の上には通年ミサゴを見ることができる。
飯野の水田では、オオヨシキリ、カルガモ、サギ類(特にチュウサギ)がよく見られる。
郡ダムは冬はヒドリガモを中心とするカモ類、オオバンなどが多数来ている。
16 高宕山(たかごやま)/台倉(だいくら)
場所:君津市、富津市
交通:内房線木更津駅西口、または君津駅東口から豊英(とよふさ)行きのバス(日東交通)に乗車。
バスの本数が少ないので、要注意! 植畑上郷か東日笠下車。
2万5千分の1の地図で「鬼泪山」「坂畑」に相当するハイキングコース。足ごしらえはしっかりと。
春〜夏はヤブサメ、センダイムシクイ、オオルリ、ホトトギスなどの夏鳥たち。冬はアオジ、ツグミの仲間たち。植物観察にも適しており、サルの群に出会うこともある。また、夜は森林性のコウモリも飛んでいる。
台倉では、宿泊が可能。夏はホタルの飛ぶ古い農家で1泊するとゆっくり楽しめる。
17 館山野鳥の森(たてやまやちょうのもり)
場所:館山市大神宮 交通:JR内房線安房館山駅から、神戸(かんべ)まわり白浜行きバス約25分、 安房神社前下車、徒歩5分。
照葉樹林の山林が広がり、鳥獣保護区の特別保護地区がある。
観察するのは里や山の鳥が中心で、春夏にウグイス、シジュウカラ、ヤマガラ、エナガ、メジロ、ホオジロ、サシバ、ハヤブサ、アオバトが見られる。冬は、ツグミ、アカハラ、シロハラ、アオジなど。
18 富山(とみさん)
場所:安房郡富山町
交通:JR内房線岩井駅。バスの便もあるが、徒歩がよい。
踏切を左に折れて集落を過ぎると、左前方に冨山を望み、一面の水田が開ける。休耕田の荒れ地も随所に見られる。
秋ならば農家の庭の柿が豊かに実り、モズの高鳴きに耳目を奪われるだろう。溜め池もぜひ覗いてみたい。ヒシが水面に繁茂し、カイツプリやバン、サギ類、カワセミも見られる。
中学校を左手に見て林道を進むと、ビワや夏みかんの植栽のある里山的な場所もある。初夏ならば、ウグイス、セングイムシクイ、ホトトギスが賑やかだろう。ヤマドリ、クロジも見られる。頂上までの急な登りが少しあるが、その展望は素晴らしい。
19 笠森(かさもり)
場所:長南町、市原市、長柄町 交通:JR茂原駅か小湊鉄道牛久駅から笠森寺までバスを利用するが、 本数が少ないので注意が必要。
四方懸崖造りの観音堂(重要文化財)を中心に笠森寺自然林があり、国の天然記念物に指定されている。スダジイを主とする巨木老樹が多く、林床のシダ類とともに貴重な林となっている。それ以外の区域は、かつてはアカマツ林が多かったと思われるが、現在ではスギ人工林とコナラやクヌギなどの落葉樹林となっている。
階段状ではあるが自然遊歩道が整備され、南方の蔵持ダム方面に続いており、里山の自然を楽しむことができる。冬期は、ウソ、トラツグミなどのほか、クロジが見られることが多い。
20 清澄山(きよすみやま)/猪ノ川林道(いのがわりんどう)
場所:君津市折木沢(亀山ダム奥)
交通:JR久留里線上総亀山駅徒歩約30分。
亀山ダムから小櫃川支流猪ノ川に沿った沢。郷台林道に通じる東大演習林。約100年間の保護で動植物が豊富。新緑と紅葉が良く、林道に入るとすぐ黒滝がある。
オシドリ、ハチクマ、アオバト、ヤマセミ、キビタキ、オオルリ、サンコウチョウ、クロジ、アトリ、イカルなどのほかに、ニホンザル、ニホンジカも見られ、イノシシの採食跡もある。
オシドリ、ハチクマ、アオバト、ヤマセミ、キビタキ、オオルリ、サンコウチョウ、クロジ、アトリ、イカルなどのほかに、ニホンザル、ニホンジカも見られ、イノシシの採食跡もある。
《清澄山・元清澄山について》
関東ふれあいの道(一杯水林道、郷台林道の一部)を利用するコースが中心となる。猪ノ川林道をはじめ、東大演習林内に入るには事前に許可が必要。自動車は通行不可。
問い合わせは、東大演習林事務所(0470-94-0621)
21 大福山(だいふくやま)
場所:市原市(一部君津市)
交通:小湊鉄道養老渓谷駅から養老川の支流梅ヶ瀬川に沿って徒歩約4キロ。
山頂の白鳥神社の社叢として残されてきたスダジイを主とするシイ・カシ類の天然林は、県の天然記念物に指定されている。また、隣接する梅ヶ瀬渓谷一帯は自然環境保全林に指定され、初夏の新緑と秋の紅葉はみごとである。特に、カジカガエルの鳴き声をバックに、オオルリ、センダイムシクイ、ヤブサメ、サンコウチョウなどのさえずりを聞きながら、新緑に包まれた渓谷での探鳥は格別である。
大福山の北面に隣接してゴルフ場が建設される予定であったが、自然環境保全のため県が買い上げ、大福山を中心とした緑が守られることになった。
大福山の北面に隣接してゴルフ場が建設される予定であったが、自然環境保全のため県が買い上げ、大福山を中心とした緑が守られることになった。
22 内浦山県民の森(うちうらやまけんみんのもり)
場所:安房郡天津小湊町内浦 交通:JR外房線安房小湊駅より5キロ。徒歩か自家用車、またはタクシーで。 宿泊施設、キャンプ場あり。 利用申込みは県民の森管理事務所(0470-95-2821)へ。
山林が中心だが、園内のダム湖や渓流が野鳥の種類を豊富にしている。春夏を中心に、ウグイス、シジュウカラ、ヤマガラ、ホオジロ、フクロウ、カワセミなどの留鳥。オオルリ、ヤブサメ、センダイムシクイ、ホトトギス、ツツドリなどの夏鳥。稀にヨタカの声が聞かれることもある。冬は、アオジ、クロジ、ツグミ類のほか、ダム湖ではオシドリの群れが見られる。
野性のシカが間近に見られることも多い。
23 夷隅川河口(いすみがわかこう)
場所:岬町国道128号線の江東橋下流域
交通:太東駅か長者町駅下車、徒歩30分
夷隅川左岸は湿田と草地、小川、入江と干潟、砂浜と続き、右岸は乾田、江場土川、三軒屋川、砂浜と続いている。
護岸工事や湿田の埋め立て、ノリ養殖などで環境の変化が激しいが、休耕田にヨシが茂り、安定してきた面もある。左岸には「太東海浜植物群落地」があり、右岸には国民年金保養センター「そとぼう」と三軒屋川沿いの「和泉探鳥路」がある。
右岸保安林には照葉樹が進入し、植性の変化が見られる。カモ類、サギ類、シギ・チドリ類が見られ、特にクロサギ、ミサゴ、クイナ、タゲリ、コアジサシも。珍鳥ではアリスイ。
(注意) 対岸への移動は、国道の江東橋を渡るしかない。
24 一宮川河口(いちのみやがわかこう)
場所:一宮町、長生村
交通:JR外房線上総一ノ宮駅下車、海岸行きバスで終点または一つ手前で下車
かつての広大な湿地は干拓や埋立、波乗り道路などで失われ、河口付近の川岸もコンクリートで固められ、自然環境は悪くなったが、シギ・チドリ類、カモ類、サギ類など多種の鳥が見られる。
旧湿地帯にサイクリング道路ができ、観察は楽になった。カワセミも見られるようになり、冬にはコクガンやクロガモが見られたこともある。洋上ではカモメ類、アジサシ類、ミズナギドリ類などの飛翔が見られる。また、海岸の砂浜では多数のミユビシギが見られる。
鳥はなぜ飛べるのでしょう。 人はなぜ飛んでいる鳥をうらやましそうに眺めるのでしょう。 鳥はなぜうたうのでしょう。 人はなぜ意味を理解できない鳥の歌にききほれるのでしよう。 理屈はどうでも、私たちは鳥の飛翔を眺めて楽しみ、 鳥の歌に喜ぶことができるのです。 あなたもご一緒に鳥を見に、聞きに行きませんか。 鳥を知るのはひとりでもやれます。 でも、何人かの友人と一緒に楽しみながら 鳥と接することはことのほか嬉しいものです。 自然の中で野生の鳥を見ていると、本当の自然が見えてきます。 そして自然を大切に思う心も芽生えてくるのでしよう。 おおぞらに はばたく とりたちと なかよくなりましょう もりに うたう とりたちのうたを ききながら あるきましょう 中西悟堂さんは50年以上も前に、 こんなことを考えて活動してきました。 野鳥も探鳥も悟堂さんの作った新造語です。 私たちは悟堂さんのこの精神をくみとり、 鳥と、そしてその生命(いのち)の源である自然を いつまでも大切にしたいと願っています。 千葉県野鳥の会 前会長 石川敏雄 |
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