県自然保護連合と市川の市民団体が

 「都市環境の保全と街づくり」シンポ を開催

    〜130人が参加〜

写真撮影・岩田孝昭ほか



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 市川市の市民団体と千葉県自然保護連合は2001年2月10日、市川の環境を守ろうと、「都市環境の保全と街づくり〜市川の水と緑と空気」と題したシンポジウムを市川教育会館で開きました。
 参加者は、会場いっぱいの130人。都市環境問題やまちづくりへの関心の高まりを感じさせました。
 シンポジウムでは、まず、千葉商科大学の竹内壮一教授が「市川市域の現代史と開発・環境」というテーマで基調講演。竹内氏は、市川市の開発と環境をめぐる歴史を述べました。工場誘致を前提に町の合併が進められ、合併と同時に企業誘致が市の最優先課題としてすすめられた。その際、海(三番瀬)がもつ貴重な価値などはまったく考慮されず、つぎつぎと埋め立てがすすんだ。その後、公害や埋め立てに反対する運動が展開され、ようやく1972〜73年に、埋め立て反対の請願が国会で採択され、埋め立てを規制する動きがでた。このように1972〜73年は、開発と環境という点で大きな転換点にあたる。しかし、市民運動側はこの転換を認識したが、行政側は、そうしなかった。海岸を埋め立て、その埋め立て地を企業に売り渡してしまったことを市民は反省したが、行政は反省しなかった──などと述べました。
 つづいて、個別の課題について4人から講演がありました。江戸川の自然環境を考える会の田中利勝氏は「江戸川の自然環境と治水計画」、市川緑の市民フォーラムの岩田孝昭氏は「北方遊水池に夢を託して〜自然文化園の市民提案」、外環反対連絡会の高柳俊暢氏は「道路と生活環境〜外環道路問題を中心に」というテーマで話しました。
 講演後の質疑討論では、会場から活発に意見がだされました。
 市川市内には、このシンポジウムのテーマに掲げられた都市問題のほかにも、真間山の緑地保全問題、都市計画道路問題など、生活環境や自然環境にかかわる未解決の問題がたくさんあります。今後、これらに対応する幅広いネットワークづくりのきっかけともなる内容濃いシンポジウムとなりました。
 シンポジウムの概要は次のとおりです。


●シンポジウムの概要

 日 時  2001年2月10日(土) 13:00〜16:30

 会 場  市川教育会館 多目的ホール

 内 容
  基調講演:市川市域の現代史と開発・環境
           ……………………………千葉商科大学教授 竹内壮一
  講  演:
    (1)江戸川の自然環境と治水  
            ………………江戸川の自然環境を考える会 田中利勝
   (2)北方遊水池に夢を託して
     〜自然文化園の市民提案〜
           ……………………市川緑の市民フォーラム 岩田孝昭
   (3)道路と生活環境
     〜外環道路問題を中心に〜
           ………………………………外環反対連絡会 高柳俊暢

  〈講演後、質疑討論〉

 主 催:「都市環境の保全と街づくり」シンポジウム実行委員会
      千葉県自然保護連合/千葉県高等学校教職員組合市川支部















シンポジウムには、会場満杯の130人が参加




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