県内最古の赤レンガ建物を見学
〜市川市国府台の旧陸軍施設〜
市川市国府台の旧千葉県血清研究所敷地に残る赤レンガの建物を見学する催しが(2009年)9月19日に開かれました。
見学会は「(仮称)赤レンガをいかす会」が企画したものです。約100人が参加しました。
千葉県内に現存する建物では最古
この建物は、明治37年(1904年)に建てられたものです。ここに駐屯していた陸軍が兵器倉庫に使っていたとのことで、千葉県内に現存する建物では最古だそうです。外壁は美しい赤レンガです。
この日は、建物を管理する県健康福祉部の職員が特別に建物の内部を見せてくれました。2階建てで、階段も2階の床も木製です。2階の内部も建築当時のままの造りです。外壁と同じく赤レンガの壁となっています。
とてもすばらしい建物
参加者からは、こんな感想が寄せられました。
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「きれいに清掃すれば、立派な戦争博物館にもなる」
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「レンガの色は焼き方によって違う。この建物は明らかに東京駅のレンガと色が違う。窓枠も非常にきれいで、設計者の意図がよく伝わってくる。長くもたせる工夫も随所にほどこされており、とてもすばらしい建物だ」
保存と活用を県知事に要請
「(仮称)赤レンガをいかす会」は9月17日、この赤レンガの保存・活用を求める要請書を千葉県知事に提出しました。
以下は、要請書の主旨です。
要請書 |
主旨:旧千葉県血清研究所赤レンガ建築の保存・活用に向けて、
土壌調査と併せて建物調査を実施してください。
赤レンガ建築は全国各地に現存しており、建物の規模、建築様式、地域の状況によってさまざまに活用されている例が見られます。市川のこの建物は軍の倉庫として建てられたために建築様式は比較的シンプルな造りとなっています。しかし私たちの身近に現存する明治37年(1904年)建造で県内最古の赤レンガ建築と見られるこの美しい歴史的建物は、千葉県や市川市の財産としてぜひ残したいものです。
市川市民が最も好きな景観としてあげる江戸川からの国府台台地の眺めのまさに中心にあるこの赤レンガ建物を何らかの文化施設として残すことで、この地はもちろん、市や県の文化的な厚さを増すことになるでしょう。
私たち市民としては、建築、歴史研究、文化活動等の専門家や有識者の方々の助言、ご協力をいただき、地元住民とともに、広範囲な市民の力を結集して保存に向けて進みたいと思います。この運動にご賛同くださる皆様、ご一緒に進めようではありませんか。お問い合わせ、ご連絡は下記にお願いいたします。
秋元久枝 TEL・FAX 047-373-1971
尾崎めぐみ TEL・FAX 047-374-1755
鈴木一義 TEL・FAX 047-373-8369
赤レンガの建物
蔦(つた)もはっている
建物の内部
説明を聞く参加者
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